新型コロナウイルス(COVID-19)について

1)コロナウイルスとは

 一般的なコロナウイルスは普段から目にしている感冒症状を引き起こす原因であり、特異な存在ではなかった。家畜や野生動物に感染するものの一部に非常に致命率の高いものも存在するが、種を越えた感染は無かった。しかし、SARS、MARSなど動物を媒介ししてヒトに感染するコロナウイルスでは、高齢者や糖尿病、慢性の心、肺、腎疾患などの基礎疾患のある場合に高い致命率の重症肺炎を引き起こしていた。コロナウイルスは、電子顕微鏡で見ると直径約100nmの球形の表面に王冠(crown)に似た突起があり、王冠を意味する“corona”(ギリシャ語)が命名の由来。

 この記事は国立感染症研究所のサイトの記事を参考にして、一般的に分かりやすい内容にしました。詳細については下記サイトをご覧下さい。

国立感染症研究所のサイト
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html

2)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは

 2019年末以降、世界各国で流行している「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」は、コロナウイルスの一種(SARS-CoV-2)によって発症する感染症です。 潜伏期間は1~12.5日(多くは5~6日)と季節性インフルエンザより長く、軽症で多くは済むが、高齢者は糖尿病、心臓病などの基礎疾患のある者にとっては肺炎症状の重症化や死亡例のリスクも高いウイルスです。
 感染経路は、感染者が発するくしゃみや咳などによる飛沫感染とウイルスが付着した手などで触れた物によって拡散される接触感染が考えられます。
 また、糞便や嘔吐物の処理にも感染防止策が必要とされています。
【症状】
《初期症状》
 発熱や呼吸器症状が1週間前後続き倦怠感を訴えることが多いが、罹患しても無症状や軽症のまま自然治癒する例も多いとされています。
《重症化のリスク》
 一部の患者では肺炎症状を呈することがあり、高齢者は基礎疾患があるヒトは重症のリスクが高いとされています。致命率も季節性インフルエンザと比較しても高いとされ、入院期間が長くなる傾向にあります。また、SARSでも取り上げられたサイトカインストームを発症させることも指摘されています。

COVID-19サイトカインストームについて、日本医師会有識者会議の1見解
https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/1968

 新型コロナウイルス感染症について、サイトドクターズファイル『新型コロナウイルスについて正しく知ろう』に、非常に分かりやすく記載されています。鍼灸師・あマ指師では、受療される方に対して正しく新型コロナウイルス説明等、参考にしてみてはいかがでしょうか。
https://doctorsfile.jp/special/092/